乗船前のよくある質問

客船業界では、一般に「カジュアル」「プレミアム」「ラグジュアリー」という3つのカテゴリーに
分けられていますが、この言葉にはイマイチ、ピンとこない方が少なくないのではないでしょうか。私自身もそのひとりです。プレミアムとラグジュアリーはどう違うのでしょう。
 
私は、客船を大きく2つの種類に分けています。
 
❶ 子供から大人まで幅広い層に対応する客船(ALL AGES = 全年齢向き)
❷ 子供がほとんどいない大人の客船(ADULTS ONLY = 大人向き)
 
一般的に ❶ は、その客層通り、船内はいつも賑やかです。乗船料金もお手頃です。
❷ の船内は落ち着いた雰囲気です。料理やサービスのレベルも高く、その分、乗船料金はやや高めです。
 
もともと「いい客船」や「悪い客船」というものはありません。
客船にはさまざまな種類があり、各社とも独自の販促をしていますので、
ぜひ、あれこれ試して「自分に合った客船」を見つけてください。
その過程もまた船旅の楽しさと言えるでしょう。
 
<❶と❷の見分け方>
■子供割引料金の設定があるか、ないか(=ファミリー層の誘致に積極的かどうか)
■キッズルームがあるか、ないか(年齢別にいくつかの部屋に分かれている船会社もある)
■ウォータースライダーがあるか、ないか
■船会社のパンフレットの写真にどんなモデルが使われているか(子連れファミリーか、中高年カップルか)
 

 
クルーズ代金の総額は、申込み時に払う乗船料金に「何が含まれているか」によって変わります。
見た目の乗船料金が安くても、船会社によっては、諸税やチップ、また乗船後には、ディナーや飲料水も別料金になる場合もあります。
 
以下にチェックするポイントをまとめてみました。事前にチェックすると「総額」がみえてくるでしょう。
 
ダウンロード:総額チェックリスト
 

船旅にオフシーズンはありません。それどころか、客船という「動くリゾートホテル」はベストシーズンの海域を目指して7つの海を自由自在に動き回れるので、1年365日、毎日がベストシーズンと言えます。定期的なメンテナンス以外には、客船は1日たりとも休むことがありません。
 
年間スケジュールを例にあげると、春先から地中海・ヨーロッパ海域を運航していた客船は、晩秋になると大西洋を渡り、11~3月まではベストシーズンのカリブ海や南米海域に留まります。そして春先になると、また大西洋を渡り、地中海・ヨーロッパ海域へと戻ってきます。毎年これを繰り返します。季節ごとに移り変わるベストシーズンの海域はじつにバリエーションが豊富です。
 
では、いつ、どこに、どのようにいくのがいいのでしょう?
 
船旅実現のための条件としては以下の3つがあります。
 
①総予算はいくらか?(乗船料金と航空運賃の合計、小遣いやエクスカーションは別)
 ②日程は?(日本発着での旅行期間)
 ③休暇がとれる季節はいつか?
 
<日本発着で10日以内の航路>
■アジア航路(お手軽船旅入門コース)
乗船地の香港やシンガポールまでは数時間のフライト。ベトナムやタイ、マレーシア方面への3~5日程度の航路があり、日本発着で1週間以内で往復が可能です。ベトナムではハロン湾などの世界遺産も観られます。
 
■アメリカ・メキシコ西海岸、ハワイ航路(のんびり船旅入門コース)
ビーチリゾートに滞在する感覚で気軽な1週間を過ごせます。乗船地のロサンゼルス、サンディエゴ、ホノルルへは日本からも直行便で行けます。日本発着で5~9日間。
 
■地中海(エーゲ海、アドリア海など)・ヨーロッパ航路(北欧、バルト海、黒海など)(知性派、買い物派コース)
船旅の王道。ヨーロッパの乗船地へはフライトで十数時間。最大のお目当ては日々移り変わる風景、文化、歴史でしょう。陸からではけっして見ることのできない風景に出合えます。行く先々が世界遺産の宝庫であることは言うまでもありません。一般的な7泊8日航路の場合、日本発着で10日間。
 
■アラスカ航路(大自然の驚異「氷河」満喫コース)
テーマは「大自然」。目の前でガラガラと崩落する氷河が眺められるアラスカ航路は、シアトルやバンクーバー、アンカレッジなどから発着します。日本からは便利な直行便でも行け、到着後にそのまま乗船することも可能です。日本発着で9~10日間。
 
■カリブ海、米東海岸航路(ファミリー、若年層向け船上ライフ満喫コース)
終日航海日が多いので、船上ライフを存分に味わえます。7泊8日航路の場合、日本からの往復のフライト選択によってはギリギリ10日以内での往復も可能です。乗船地はマイアミやフォートローダデイルなど。3~5泊の短い航路もあるので、ディズニーワールドと組み合わせることもできます。
 
<日本発着で11~16日間の航路>
■オセアニア航路(大自然の驚異「フィヨルド」堪能コース)
アラスカ航路と同様、こちらもテーマは「大自然」です。切り立ったフィヨルドの荘厳な景観が続くシドニーやオークランド発着のオセアニア航路は、日本との時差もほとんどないので身体にも優しいです。14泊15日航路が一般的なので、日本発着だと2週間以上になります。
 
■南米・中南米航路(異文化と世界遺産堪能コース)
世界遺産マチュピチュ、ナスカの地上絵、世界三大瀑布イグアスの滝など、この海域では大自然と異文化、世界遺産の双方が楽しめます。12泊13日~14泊15日航路が一般的です。往復のフライトにどうしても時間をとられるので日本発着だと2週間以上になってしまいます。
 

最近、多くの方が気付きはじめていらっしゃるようですが、じつは船旅の予約手配は意外と簡単で、たとえばハワイ旅行などのような「リゾート滞在旅行」にとても似ています。
 
予約手配は「客室予約(=リゾートホテル予約に相当)」+「航空券予約」でほぼ完了してしまいます。
※客室の予約は外国客船を扱う旅行会社や船会社で受け付けています。
※航空券は航空会社で予約をしたり、マイレージを使うこともできます。
 
<滞在型と比べた船旅のメリット>
■客船はいわば「動くリゾートホテル」です。いったん乗ってしまえば、同じ部屋にステイしたまま、さまざまな寄港地を巡ることができます。
■『全食事付き』なので、経済的なのはもちろんのこと、毎晩レストランを探し回ったり、チップを準備する必要もありません。
■レストランスタッフも変わらないので、日を追うごとに彼らとのコミュニケーションが深まります。
 
 

航空機の選び方のコツをお知らせします。
最近は、航空会社がさまざまな種類の「早割航空券」を販売しています。
ご利用の半年前くらいから、格安航空券を扱う旅行会社や航空会社を当たりはじめるのが良いかと思います。
キャンセルや変更の際の制限や違約金などのリスクはあるものの、料金自体はとても魅力的なものもあります。
※航路は、悪天候や治安問題などの影響により、間際で変更される可能性もありますため、予約変更時の条件(変更の可否、手数料など)につきましては一考が必要でしょう。
 
また、目的地は同じでも航空会社により(経由地は異なります)航空運賃はさまざまです。
ヨーロッパに行くなら中東経由(ドバイ、アブダビ、ドーハなど)は概して安めです。
ビジネスクラスの特別料金なども「座席数限定」で出ることがあります。
 
 

個人的な話ですが、私は過去(20年ほど前)に航空会社に勤めていたことがあります。
ネットのない時代でしたので「格安航空券」は、航空会社ではなく、専門の旅行会社でしか流通していませんでした。売れ行きのよくない便があると、航空会社は料金を下げて、専門の旅行会社に販売を依頼し「格安航空券として売りさばいて」いました。
ネットが普及した現在では、空き状況の表示も航空会社自らがリアルタイムで行えるので、旅行会社にすべてを頼ることなく、直接販売をするようになりました。その結果、航空券を取り扱う旅行会社が激減しました。
 

 

目的地に到着するまでに乗継ぎがある場合には、経由地で飛行機を乗り換えます。
この際の乗継ぎに必要な最短時間のことを「MCT(ミニマム・コネクティング・タイム)」といいます。
空港の規模やターミナル間の移動時間により、個々に細かく規定されていますが、平均的には90分くらいでしょう。
通常、MCTを割っての予約は、航空会社が受け付けません。
ただ、MCTギリギリだと、到着便が遅れた場合なそど、乗り損ねるリスクもあります。次の便がすぐにあればいいのですが、1日1便だと、これをを逃すと乗船時間に間に合わなくなってしまう可能性もあります。
乗継時間は「短かすぎず、長すぎず」が理想ですので、航空運賃も大事ですが、この時間も「航空会社選び」の際にはチェックしてください。「MCT+1時間」くらいが理想的でしょうか。
特にパリ(シャルルドゴール/CDG)の空港は混雑しているので、余裕をもった節族便を選ぶことをおすすめします。
 
通常、日本を出発する段階では、乗継便のゲート番号はまだ決まってはいません。
経由地に到着したら、まずは「ゲート番号」の確認です。「DEPARTURE」の表示をある掲示板で、フライト番号と照合して確認します。コードシェア便(1つの航空機を複数の航空会社が相互に販売をすること)の場合には、ひとつのフライトに3~4つ違う便名が付けられていることがあるますので、掲示板で見落とさないようにチェックが必要です。機内では「乗継便のゲート番号」をアナウンスすることがあります。

MCTはクリアしたのに、思わぬ「落とし穴」が!
予定通り到着したのに、入国審査で長蛇の列! 通過するのに思いの外、時間がかかってしまい、次のゲートまで必死に走ったなどという経験をされた方も少なくないでしょう。
入国審査の混雑は航空会社には予想できませんので、ここは自衛をするしかありません。
飛行機を降りたゲートから入国審査のポイントまでは、通常、かなり距離(徒歩5~10分)があります。
ここは止まらずに(トイレは機内で済ませておくこと)、ひたすら入国審査の列の最後尾を目指しましょう。1機到着するたびに400~500人の乗客が押し寄せるので、ここでの1分の遅れがすぐに10~20分の差につながります。

 
 

飛行機に預けてしまうので、自分ではどうすることもできないのがスーツケースです。
到着空港でスーツケースが出てこなかったときにはどうしたらいいのでしょうか。
 
スーツケースが出てくるターンテーブルの付近には、ロストバゲージ(通称ロスバゲ)の担当者がいたり、担当カウンターが必ず設置されています。
 
そこで

  • ❶クレームタグ(チェックインの際に渡される小さい半券)を提示してください。
  • ❷ロスバゲのレポートに、スーツケースの特徴(色、形状、ブランド)、最終目的地、宿泊ホテルなどの情報を記載してください。すぐに届けられない場合に備えて、クルーズの出航時間と先の寄港地の情報も与えておくと良いでしょう。(船会社によっては、バトラーやコンシェルジュがその後のケアを代行してくれることもあります)
  • ❸(航空会社によっては)洗面具を渡してくれることもあります。

 

ロスバゲの予防策 ~ 万一に備えて
スーツケースが自分の手から離れてしまう以上、ロスバゲを防ぐことはできません。
そこで大切なのが、ロスバゲが起きたときの対策です。
パートナーがいらっしゃるなら「互いの荷物(特に衣服、下着類、常備薬など)を持ち合うこと」です。
実際にはスーツケースが紛失されてしまうことはほとんどなく、たいていは24時間以内に届けられますので、この間、最低限の着替えがあれば、なんとかしのぐことができるでしょう。

 
 

日本語では「右舷・左舷」で表現されますが、英語で右舷は「スターボードサイド(星が見える側 または 操舵する側の意)」、左舷は「ポートサイド(港に接する側)」と呼ばれます。名前通りであれば、左舷側がつねに港に着くことになります。
実際にどうなのかオーシャニア・リビエラのルカ・マンジ船長に聞いてみました。
「右舷、左舷のどちらを接岸させるかは、その日の港の状況、他船の停泊位置や出港の際の出やすさなどを総合に考慮して決めています。個人的には6:4で左舷がやや多めかと思いますが、それは船長によってさまざまでしょう」
  
航路によって、陸側に接している舷を希望される方もいらっしゃいますが、実際にはかなり港に接近するまでは、陸が見えなかったりします。また、ベニスの入港の際など、サンマルコ広場が右舷側にくるので、右舷を希望される方もいらっしゃいますが、デッキに出れば両側を見渡すことができますので、実際には、あまり左右にはこだわらなくてもよいのではないかと思います。
 

外国客船の乗船料金は、混み具合や予約時期によって上下する『変動制』が一般的です。
日本人にはややなじみの薄い「一物二価(それ以上?)」ですが、需給バランスによって変動するこのシステムは、じつは航空券やホテルでもすでに取り入れられています。
人気のある航路やバケーション・シーズンは、あっという間に売れてしまうため、発表直後に予約をしないと「完売」してしまうこともあります。また、割安感のある客室カテゴリー(内側客室など)も、比較的早期に完売してしまいます。
反対に季節(台風時期のカリブ海や冬期の地中海など)や航路(2週間以上の長めの航路など)によっては、販売が難しい場合があるため、出航日が近づくにつれて乗船料金が下がることもあります。
また、真夏の地中海など、夏休み時期になるとファミリー層で混雑する船会社もあれば、暑さを避ける乗客が多くて予約が落ちる船会社もあります。混み具合の傾向は船会社によっても若干異なります。
以下に『料金変動制』の活用例をご紹介します。
 

<好条件で予約ができる2つのケース>

① 新航路の発表直後に『早期予約割引』を活用する:通常、航路は1年~1年半前に発表されますが、なるべく早期にベースとなる乗客を確保するため、船会社は『早期予約特典』を提示します。乗船料金の早割や船内での特典が付与されることもあります。
また、この時期は希望の客室カテゴリー(客室指定もOK!)がとれるというメリットもあります。
② 集客が弱い時期の『キャンペーン料金』を活用する:数百~数千室を有する客船は、なるべく早期完売を目指していますが、景気や世界情勢などにも左右されるため、必ずしも思惑通りにはいかないこともあります。
そのようなときに、予告なく『キャンペーン料金』が提示されます。短期での完売が目的のため、かなり思い切った料金や条件が提示されますが、世界各国から一斉に予約が入るため、ほんの数日で売り切れてしまうことも珍しくありません。航空機やホテルの手配も同時進行させながら、すばやく予約をしなくてはなりません。
 

<予約の変更と取消料の関係>

たとえば、1年以上前に『早期割引』を利用して確保した予約が、出航の3ヶ月前になって、さらに安い『キャンペーン料金』が提示された場合、新しい料金体系への変更はできるのでしょうか。
 
航空券の場合は、早期予約が安い代わりに高額な取消料(ときに全額)が設定されています。
外国客船の場合も同様に一度正式予約をされると、それをもって契約締結となりますので、料金を変更する場合には、一旦解約手続きを行い、再度、新規に予約をすることとなります。
解約時期によっては、取消料がかかる場合もあり、メリットが得られない場合もあるでしょう。しかし、取消料がかかる前の時期ならば、解約&新規予約により、キャンペーン料金のメリットを享受することができます。航空券の厳しいルールに較べれば、こちらはゆるやかです。
ただし、一旦取消しをするため、同じカテゴリー、同じ客室の予約ができるかどうかの保証はありません。また、取消した予約の返金手続きに時間がかかる場合には、一定期間、二重払いをしなければならないこともあります。
 

朝、航海を終え、下船をしたものの、帰国便の出発は夕刻…。6時間以上も時間を潰さなくてはならない…。
そんなときに邪魔になるのがスーツケースです。
実際に「手荷物預り所」のある港はとても少ないです。あってもすでにいっぱいで預けられなかったり…。
そんなときに私がとっている方法をお伝えします。
 
まず、自分が時間を潰したいエリア(街の中心地や観光名所付近)に行きます。
適当なホテルに入り、こう伝えます。
「このホテルに予約はないんだけど、飛行機の時間までスーツケースを預かってくれないか?」と。
正直に事情を話すだけですが、80%以上の確率で「OK」の返答がきます。だめなら、隣のホテルに行くだけのことです。
日本人は「泊まらないホテルにそんなことを頼めるはずがない」という先入観があるようですが、たいていはあっさりと「OK」です。
 
<実践のコツ>
■複数のホテルがあるエリアを選ぶこと
■あまり細かい社内規定のなさそうな中堅どころのホテルを選ぶこと
■フロントではなく、ベルマンににこやかに声をかけること
■必要に応じてチップ(1個につき2~3ユーロ程度を目安に)を渡せるようにしておくこと
 チップはあくまでも必要性を感じた場合にのみ渡すようにします。
 (なぜか? それは預けたときと、受取りのときでスタッフが変わることがあり、受取りのときに必要性が出ると2度払うことになるからです。まあ、それはそれでもいいんですけれど…)
 
 

最寄り空港や前泊ホテルから港まで向かうにはどうするのがいいのでしょう?
港のロケーションによっても異なりますが、いくつかの方法があります。
 

1)船会社のシャトルバス(有料)のサービスを使う

 ■空港出発の場合:乗船日に最寄り空港から港までの送迎バスを出す船会社が多い。
  事前予約が必要となります。
  ※ラグジュアリー船の場合には、乗船料金に送迎代も含まれていることがあります。
 ■前泊する場合:船会社の指定ホテルの宿泊と港への送迎をセットにした有料プランを利用する。
  事前予約が必要となります。  
 

2)個人でタクシー、列車などを利用する

 ■タクシーの場合、空港~港間の料金が定額制になっていることもある。
  前泊ホテルからの出発の場合には便利。ホテルスタッフに事前予約を頼んでおくと慌てることがない。
  最近はネットで送迎タクシーの事前予約をすることもでき、支払時のトラブルも回避できる。
  ※列車の場合、必ずすもスケジュール通りに運行しないこともあるので要注意 
 
主な乗下船港については、動画にて情報をアップしていますので参考になさってください。
情報はこちらから
 
 一部の港(チビタベッキア、リボルノなど)では「観光ドライブ付きのオリジナル送迎」もご提案しています。
情報はこちらから
 
 

 
ボリューム満点の豪華なディナーは船旅最大の楽しみです。
でも毎日フルコースディナーが続くと、どうしても食傷気味になってしまいます。
そんなとき、こんな調味料があると、ディナータイムがぐんと楽しくなります。
 

■ポン酢:ステーキ、魚など、あらゆるグリル料理に
■柚子コショウ:すべての肉料理に
■とんかつソース:ウィンナ・シュニッツェル(ウィーン風子牛のカツレツ)に最適!
■サラダドレッシング:和風、ゴマ風味など、野菜がほっとする味に早変わり!
■醤油:たいていの客船で醤油は常備しています。担当ウェイターに ”Soy sauce, please!” とひとこと。
 ただし、日本製でない場合もあります。

 
 
ご注意)気圧の関係でスーツケースの中でフタが開いて中身が漏れてしまうことがあります。注ぎ口はしっかりと閉まる「ねじるタイプ」のものがおすすめです。いずれにしても、漏れ防止のためビニール袋に入れてください。
 

乗船中のよくある質問

多くの客船において、ベッドは「ダブル」、「ツイン」への変更が可能な造りになっています。
さまざまな乗客の要望に対応するためです。
もし、客室に入って希望とちがうベッドになっていたら、客室担当のスタッフ(キャビン・アテンダント、ルーム・スチュワート)に「ベッドを離してください(つけてください)」と告げてください。ディナーで不在の時間に直してくれるでしょう。
 
■もっともシンプルに伝えるには "Twin beds, please” “Double bed, please.” でよいと思います。
■スイート客室などの上級客室になると、大型のダブルベッドのみ(切り離し不可)のこともありますので注意してください。
 

そもそも旅には変更やトラブルはつきものですが、船旅の場合、寄港時間は天候や港の状況に応じて寄港時間が変更されることがあります。
8:00に入港するはずが、9:00過ぎになったり、18:00の出港が22:00になったり…。予告なしに予定が変わることはそれほど珍しいことではありません。
日本人は正確な時間に慣れていますが、「旅とはそんなもの」と理解していただき、大きく構えていたほうがきっと船旅を楽しめるでしょう。
 
<寄港地でのスケジュールのコツ>
■寄港地で事前予約(美術館、寺院、レストランなど)が必要な場合は、余裕をもって行うこと
■スケジュールは、分刻みの日本のペースではなく、ゆるめにしておくこと
 カフェやバーでコーヒーやビール以外のものを注文すると、やたらと時間がかかることがあります。
 

停泊場所がわからないと船に行けない(あるいは、寄港地での観光プランが立てられない)というご意見をよく伺います。
初めて行かれる港(乗船港や寄港地)の位置がどこになるのか、接岸なのか、沖留めなのか、事前に情報を得たいときにはどうしたらいいでしょうか。
 
通常、客船の停泊位置(バース)についてはあくまでも「予定」であって「確定情報」ではありません。不安に思われるかもしれませんが、これはちょうど飛行機の搭乗ゲートのようなものです。ヨーロッパでの乗継便がある場合には、日本を出発する段階では「ゲート番号」は空欄で、ヨーロッパに到着してから確認することになりますね。それと同じです。でも、そのゲートが出発直前に急にまた変更になることもあります。
 
それぞれのケースにつきまして、以下に現実的なアドバイスをいたします。
 
❶ 乗船港に向かう場合:港の名前(または住所や地図上の位置)がわかればそれでよろしいかと思います。なぜなら、船は大きいので、かなり遠くからでも船体が目視できるからです。港のサイズの大きいベニスやチビタベッキア(ローマ)、アテネのピレウスなども、近くに行ってみると船が見えます。あとは客船名を記した標識にしたがって進めばいいだけです。また、乗船日の港には、スーツケースに同じ船会社のバゲージタグをつけた乗客も大勢いるでしょう。
 
❷ 寄港地で停泊位置を知りたい場合(船が接岸できる港のある場合):その街に港が複数ある場合(バルセロナ港、マルセイユ港など)は、客船のサイズなどにより、おおまかに停泊港が分けられています。「新・旧2つの港」がある場合には、大型客船は「新港」へ、小型客船は「旧港」へ接岸する傾向にあります。「新港」は、最近の客船の大型化に対応するために作られたので街の外にあり、旧港は街の近くにあることが多いです。
 港が街から遠い場合(新港に多い)には、船会社で港と街とを往復する送迎バスが出ていることがあります。このサービスの有無、また有料・無料は各船会社により異なります。
 
❸ 寄港地で停泊位置を知りたい場合(接岸できる港のない場合=沖留め):客船のが接岸できる港がない寄港地の場合には、客船は沖に碇を下ろして、小船(テンダーボート)にて上陸します。この上陸ポイントも基本的には決まっています。この手の街は、そもそも「小さい街」のため、そのポイントから街の中心地までも比較的近いことが多いです。

例)■近いところ
  アマルフィ(上陸ポイントからドゥオモ広場まで徒歩1分)
  ミコノス島(同、ミコノスタウンまで徒歩2分)
  ■やや遠いところ
  サントリーニ島(同、フィラタウンまで、ケーブルカーで8分、ロバで20分、または徒歩で35分)
  タオルミーナ(上陸ポイントのジャルディーニ・ナクソスからタオルミーナまで車で15分)

 
❹ 下船港の場合:プライベートでの送迎や観光サービスなどを依頼される港の名前(または住所や地図上の位置)がわかればそれで十分です。これも天候や他船の発着状況によりましては、急に変わることもありますが、現地スタッフにはその状況は見ればわかりますので、通常はあくまでも客船を目視確認をし、待機してくれるでしょう。
 
❺ 寄港地での現地スタッフと待ち合わせる場合:下船港のケースと同様に、プライベートでの送迎や観光サービスなどを依頼される港の名前(または住所や地図上の位置)がわかればそれで十分かと思います。これも天候や他船の発着状況によりましては、急に変わることもありますが、現地スタッフにはその状況は見ればわかります。
 
船旅のご経験が少ないと、現場の状況がわからないため、船の停泊位置、現地スタッフとの待ち合わせなど、さまざまな不安がおありかと思います。このサイトでは、なるべく現場状況に則した情報をご提供してまいりたいと思います。
主要港のアクセスにつきましては。こちらをご覧ください。
 
 

客船がなんらかの事情で予定していた港に入れないことを「抜港」といいます。
なぜ「抜港」が起きるのか?
 
■悪天候(強風、高波など)のため、接岸が危険なとき
■エンジン故障など、客船にトラブルが生じたとき
 
「抜港」になった場合、通常、客船は以下の措置をとります。
■近隣で安全な別の港に接岸する
 例:アマルフィ→ナポリ、タオルミーナ→メッシーナ、モナコ→マルセイユなど
■寄港を断念し、次の寄港地へ向かう
 その分、次の寄港地での時間を長くとることもあります
 
客船はつねに「安全第一」を最優先しているので、これも「船旅のつきもの」、「予期せぬ出来事」こそ、旅の醍醐味と理解し、変更後のスケジュールを楽しむようにしてください。
 

「バトラーとの付き合い方がわからない」のは、なにも日本人だけではありません。
船会社によってもバトラーの業務範囲には差異があるでしょうから、いちばんいいのは「なにを頼めるのか?」を直接尋ねてみてもいいでしょう。
 
基本的なバトラーの仕事
■荷ほどきや荷造り
■客室内での朝食、ディナーのサービス
■エクスカーション(寄港地観光)の予約代行
■ディナー前の飲み物やカナッペの準備
■船内施設の予約(スパや有料イベントなど)
 
実際には「なにも頼まずに終わってしまった」というケースが多いようですが、バトラーからも気を利かせて「朝食のルームサービス」を提案してきたりするでしょう。
 

もともと船内チップは、船旅の慣習として、客室担当のCA(キャビン・アテンダント)やレストランスタッフに手渡すもので、その金額については乗客の裁量に委ねられていました。かつては下船前夜になると、乗客がそっとスタッフにチップを手渡す「船旅ならではの光景」が見られたものです。
 
最近、船内チップは『定額制』となり、1泊につき10~25ドル(船会社や客室カテゴリーにより異なります)ほどが自動的に課金されるシステムをとる船会社が増えてきました。そのような客船では、基本的に船内チップは不要となります。
 
以下は「自動課金システム」の客船で、私が実行している追加チップの話です。あくまでもご参考としてとらえてください。
乗船して最初に客室担当CAと顔を合わせたときに、私は20ドル程度(金額は任意です)を手渡すようにしています。(担当CAの名前は客室に貼られていることが多いので、名前を確かめてから渡します。)
自動課金システムの場合、CAはチップが直接手渡されることを期待していませんので、このチップは「想定外のお小遣い」ということになります。第一印象が一気によくなり、航海中のサービスにも差が出るかもしれません。
「チップの効果」のついてですが、相手が予期しているチップは事後に、予期していないチップは事前に手渡すとより効果があります。この場合は後者の例です。
 
■ルームサービスを頼んだ場合
チップには万国共通のルールがあるわけではないので、渡す額やタイミングはあくまでも個人の裁量で決めることだとは思いますが、ルームサービスを頼んだ場合、自動課金システムの客船では、ウェイターに「チップを渡さない乗客」のほうが多いようです。これは日本人乗客に限った話ではなく、欧米人乗客を含めた一般的な話です。
「チップを渡す乗客」で、いちばん多い額は2~3ドルだそうです。これは渡す側に、キッチンから客室まで数100mを運んでくれた手間賃として「片道1ドルくらいは渡してあげよう」という発想があるからのようです。もし、5ドル以上渡されることがあれば、彼らはとても嬉しいそうです。
 

外国客船のエクスカーションのガイドは基本的に外国語で行われます。
米系客船なら英語、イタリア系客船ならイタリア語やその他のヨーロッパ語でガイドが行われます。
エクスカーションでは、普段の日本のツアーではけっして味わうことのできない経験ができることでしょう。
 
エクスカーションには、大きく2つの種類があります。
❶ 観光型:観光名所の訪問が中心で、各所で外国語ガイドの説明がある
❷ 体験型:乗馬やホエール・ウォッチング、金鉱掘りやカヤッキングなど、アクティビティに参加するもの
 
❶は、ガイドの言葉が理解できない場合には、かなりつらいものがあります。歴史や文化について熱心に語ってくれればくれるほど、つらさは増します。
エクスカーションをどうしても行きたかったところへの「交通手段」として割り切って使うこともできますが、原則としてグループ行動なので、観光中は言葉が理解できるできないに関わらず、ガイドの説明が終わるまで我慢しなくてはなりません。(私も日本人グループを引き連れて別行動を申し出たことがありますが、自分の説明を聞かない乗客にガイドはかなりイヤな顔をします)
❷は、多少言葉がわからなくても、チャレンジ精神と度胸があれば充分に楽しめます。外国人乗客との出会いもあります。
 
以下に、私がエクスカーションの現場で体験する注意点を記しますので、ご理解いただいた上で参加されるとよろしいかと思います。
 
私の経験上、日本人がエクスカーションに参加して困るのは主に下の4つのケースです。
❶ 言葉がわからないこと:解散時に集合時間や集合場所を聞き漏らし、迷子になってしまうケースがあります。必ずしっかりと確認をしてください。
❷ 興味が異なること:観光名所でのガイドの説明が長く(よく言えば丁寧)、多少、言葉が理解できたとしても飽きてしまうケースがあります。文化や習慣が異なるため、日本人の興味のポイントとのちがいを感じることも多々あります。
❸ トイレ休憩の頻度:日本のバスツアーのように頻繁にトイレ休憩をとってくれることはありません。観光中に我慢ができなくなり、日本人がトイレを探して走りまわるケースも多々あります。(もともと欧米人は日本人ほど頻繁にトイレに行かないので、この点はあまりクレームにはなりません)
❹ 集合時間が早いこと:たいていのエクスカーションの集合時間は、入港時間とほぼ同時(たとえば、8:00に入港なら集合も8:00というように)です。
それが毎日のように続くと疲れがたまってしまいます。
また、船旅ならではの「入港風景」を見るチャンスも減ってしまいます。
 

■ディナーが「指定席制」の場合

基本的には、毎晩、同じテーブル、同じ時間でサービスを受けるのが「指定席制」です。
最近はご予約時に、プライベート席が希望か、相席が希望かを聞いてくれる船会社も増えています。
船会社はその情報をもとに事前に席のアサインを行いますので、変更はなるべく乗船初日の早い時間帯に行いたいものです。
船内には「ディナー予約」のカウンターが出ているはずですので、全航海日のディナー席を変えたいときは、乗船後、すぐにカウンターに向かってください。
 

■特別レストランの場合

窓際席などを希望するときには、予約時間よりも少し早めにレストランにいき、テーブルの選択肢が残っているうちに担当マネージャーと交渉するといいでしょう。選択肢がない段階では、担当マネージャーも変えたくても変えられません。(この程度のリクエストではチップは必ずしも必要ではありません)
 

■船上でパートナーの誕生日や結婚記念日を迎える場合

当日ではなく、数日前にレストランマネージャーに事情を添えてリクエストしておくといいでしょう。
この時点で10~20ドル程度のチップを渡すと効果的です。好意でサプライズのケーキなどもアレンジしてくれるかもしれません。(お祝いのケーキは有料の船会社もありますので、マネージャーに確認を)